罪か、それとも愛か
琴羽はクッキーの箱を取りに行こうと立ち上がった。
勢いよく立ち上がったせいだろうか、クラっとめまいを感じ座り直す。
「…どうしたの、琴羽」
「なんか、クラクラする。ずっとタブレットの画面を見てたからかな」
「お疲れ。少し休みなよ。もうすぐお兄ちゃんも帰ってくるし、ご飯の支度も始めようかな。ショウさんとお父さんも今日は早いって言ってたし、みんなで串カツパーティにしよう」
「じゃクッキーはやめとこうか。家で串カツなんて初めて」
「大阪でお気に入りのお店があってお取り寄せしたんだ。ソース入れるソース缶も用意したの。ソースの二度漬け禁止やでぇ」
「それは楽しみ!手伝うよ」
「ありがと。でも大丈夫、琴羽は休んでて。あ、仕事はダメだよ、休憩も仕事の質を向上させる為には大事だからね」
「はーい」
夏姫に甘えてソファに体を横たえる。すると思いのほか疲れていたのだろう、ソファに体が沈んでいくような錯覚に陥った。