罪か、それとも愛か
そのときスマホが震えた。
痺れを切らした花音からかと思ったが、画面に表示されたのは父の名前だった。
『あ、琴羽?冬輝と一緒?』
「ううん。どうしたの?」
『今日アイツ研修会だったろ、飯でも食いながら報告聞いてやろうかって思ったんだけど、電話に出なくて。琴羽と一緒なのかと思ってさ。もし連絡あったら俺に電話するように言って?』
「わかった」
琴羽は電話を切ると、再びメッセージアプリを立ち上げた。冬輝からのメッセージはない。念のため、父に電話するようにメッセージを送っておく。
それから慌ててタクシーを拾おうと大通りに向かう。だが車道は大渋滞。車の赤いランプがずらりと並び、ほとんど動いていない。
ふと見上げた近くのビルの電光掲示板にニュースが流れていた。
『……でタクシーが歩道に突っ込み、40代の男性が死亡したほか小学生を含む5人が重軽傷』
事故現場はそれほど遠くない。道路が混雑しているのはそのせいだろう。
琴羽はタクシーを拾うのを諦め、電車を使うことにした。
痺れを切らした花音からかと思ったが、画面に表示されたのは父の名前だった。
『あ、琴羽?冬輝と一緒?』
「ううん。どうしたの?」
『今日アイツ研修会だったろ、飯でも食いながら報告聞いてやろうかって思ったんだけど、電話に出なくて。琴羽と一緒なのかと思ってさ。もし連絡あったら俺に電話するように言って?』
「わかった」
琴羽は電話を切ると、再びメッセージアプリを立ち上げた。冬輝からのメッセージはない。念のため、父に電話するようにメッセージを送っておく。
それから慌ててタクシーを拾おうと大通りに向かう。だが車道は大渋滞。車の赤いランプがずらりと並び、ほとんど動いていない。
ふと見上げた近くのビルの電光掲示板にニュースが流れていた。
『……でタクシーが歩道に突っ込み、40代の男性が死亡したほか小学生を含む5人が重軽傷』
事故現場はそれほど遠くない。道路が混雑しているのはそのせいだろう。
琴羽はタクシーを拾うのを諦め、電車を使うことにした。