罪か、それとも愛か

愛とは

「…ん」

目覚めると琴羽はベッドに横になっていた。部屋は真っ暗で、自分が今どこにいるのか、すぐにわからない。

ただ、ひどく寒かった。
体の芯まで冷えている。

琴羽はゆっくりベッドから起き上がり、部屋を出る為に手探りでドアを開けた。


「起きたか?大丈夫か?」


隣の部屋。ソファで本を読んでいた冬輝がこちらを見た。

ーー冬輝だ。冬輝がいる。
それだけで、琴羽の心は緊張を解き放つ。

部屋のインテリアといい、窓から見える景色といい、ここは自宅だ。

ぼんやりとした頭がゆっくりと動き出す。

「私、病院に…」
「倒れたんだよ。落ち着いた?」
「あ、そうか。…皆は?」 
「ショウさんは寝たよ。夏姫に聞いたら子供たちは一度も起きてこなかったって。父さんと母さんも、もう休んだ。
気分はどうだ?」

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