罪か、それとも愛か
幼い頃、母は自慢の母だった。
母は一条グループの集まりなどでいつも『田舎者』『跡継ぎの男の子を産め』『一条にふさわしくない嫁』と言われ続けていた。
そんなときは父が矢面に立って母を守った。
でも母は守られるばかりではなかった。一条家にふさわしくあるために、医師として仕事に邁進した。
白衣を着て病院内を颯爽と歩き、周囲に『六平先生』と呼ばれ患者やスタッフに慕われる姿に、琴羽は尊敬と憧れを抱いた。
ただ、母は家事全般が苦手。学校行事もほとんど来れない。母親としては残念だと思う。
だから幼い頃からわがままを言ってもただ母を追い詰めるだけで、願いが叶うことはないと諦めていた。わがままは子どもの特権だというのに。
それでも、苦しんでいる患者が母を待っていると思えば我慢できた。
母は一条グループの集まりなどでいつも『田舎者』『跡継ぎの男の子を産め』『一条にふさわしくない嫁』と言われ続けていた。
そんなときは父が矢面に立って母を守った。
でも母は守られるばかりではなかった。一条家にふさわしくあるために、医師として仕事に邁進した。
白衣を着て病院内を颯爽と歩き、周囲に『六平先生』と呼ばれ患者やスタッフに慕われる姿に、琴羽は尊敬と憧れを抱いた。
ただ、母は家事全般が苦手。学校行事もほとんど来れない。母親としては残念だと思う。
だから幼い頃からわがままを言ってもただ母を追い詰めるだけで、願いが叶うことはないと諦めていた。わがままは子どもの特権だというのに。
それでも、苦しんでいる患者が母を待っていると思えば我慢できた。