罪か、それとも愛か
階下では、葬儀に向けての打ち合わせや、親族や親しい人達への連絡など、多くの人が忙しく動いていた。
だが、琴羽と冬輝は言葉もなく、明かりもつけない暗い部屋で、ただひたすらに生きている実感を求めて、体を重ねた。
荒くなる息を懸命に殺し、声が出そうになれば歯を食いしばった。
痛みも、苦しみも、すべては『生きている』から。
琴羽は必死に目の前の冬輝にすがった。冬輝の熱だけが琴羽のただ一つの救いだった。
わずかに残っていた罪悪感はいつしか霧散していた。
そこにあるのは、快楽と生きているという充足感。
それだけだった……