罪か、それとも愛か
※
拓人と翔太が軽く食事を終えて戻ってくると、自宅はひどくざわついていた。
「あ、拓人!翔太先生!こっちへ来て!大変なの、琴羽ちゃんが」
いぶきが二人が帰ってきたことにいち早く気付いて、廊下へと呼ぶ。
そこには拓人も翔太も顔を知る遠縁の老夫婦と、冬輝と夏姫に腕を掴まれた琴羽が一触即発と言わんばかりに対峙していた。
「礼儀も知らないのか。全く、こんなに気の強い娘になってしまって… 一条に相応しい男を婿にもらうしかないな」
「大丈夫よ、一条の名前だけでも貰い手はあるから」
「ではお聞きしますが、あなた方は一条の一族として、どんな成果を上げてきたのですか。お名前を聞いたこともありませんけど。
ただ、一条の名から発生する甘い汁だけをすすって生きてらしたわけじゃないでしょう?」
「君は、我々を知らないのかね。ここに居る私の妻は由緒正しい元華族の娘だ。息子もきちんとした家柄の娘を嫁に迎えている。娘は五嶋商事の社長夫人だぞ」
「家柄?そんなものが何だというの?時代錯誤もいいところ。
その濁った目で見てればいい。これから、私が一条を背負っていく姿を。
女だから何も出来ないとでも?
父やたっくんのように、一条家を背負っていく覚悟なんて生まれた時から出来ている。
……出て行って。もう、二度とお会いしないわ。
母を弔う気もない、それどころか母の事を侮辱するなんて。
絶対に、許さない!!」
拓人と翔太が軽く食事を終えて戻ってくると、自宅はひどくざわついていた。
「あ、拓人!翔太先生!こっちへ来て!大変なの、琴羽ちゃんが」
いぶきが二人が帰ってきたことにいち早く気付いて、廊下へと呼ぶ。
そこには拓人も翔太も顔を知る遠縁の老夫婦と、冬輝と夏姫に腕を掴まれた琴羽が一触即発と言わんばかりに対峙していた。
「礼儀も知らないのか。全く、こんなに気の強い娘になってしまって… 一条に相応しい男を婿にもらうしかないな」
「大丈夫よ、一条の名前だけでも貰い手はあるから」
「ではお聞きしますが、あなた方は一条の一族として、どんな成果を上げてきたのですか。お名前を聞いたこともありませんけど。
ただ、一条の名から発生する甘い汁だけをすすって生きてらしたわけじゃないでしょう?」
「君は、我々を知らないのかね。ここに居る私の妻は由緒正しい元華族の娘だ。息子もきちんとした家柄の娘を嫁に迎えている。娘は五嶋商事の社長夫人だぞ」
「家柄?そんなものが何だというの?時代錯誤もいいところ。
その濁った目で見てればいい。これから、私が一条を背負っていく姿を。
女だから何も出来ないとでも?
父やたっくんのように、一条家を背負っていく覚悟なんて生まれた時から出来ている。
……出て行って。もう、二度とお会いしないわ。
母を弔う気もない、それどころか母の事を侮辱するなんて。
絶対に、許さない!!」