罪か、それとも愛か

「あ、琴羽!おかえり」
「ただいま、夏姫」

琴羽が水上家を訪れると夏姫が笑顔で迎えてくれた。
小柄で元気と笑顔がトレードマーク。甘え上手で底抜けに明るい性格の夏姫は、生まれた時から琴羽といつも一緒で姉妹のような存在だ。


「こんばんは、琴羽ちゃん」
「愛紗ちゃん?遊びに来てたんだ。久しぶりだね」

キッチンから顔を出したのは、宮崎愛紗(みやざき あいさ)。
化粧映えする派手な顔立ちの愛紗は光英大学文学部の三年生で、冬輝の恋人だ。


「琴羽、カレー出来てるぞ。すぐ食べるか?」

そこへ現れたのは冬輝だ。
スラリと背が高く、彫りが深く整った顔はいつもと同じ優しい笑みをたたえている。

「うん。皆はもう食べたの?」
「まだ。琴羽を待ってたの。皆で一緒に食べよう」

夏姫に呼ばれてテーブルに向かう。四人でカレーを食べた。


「琴羽ちゃんは、いつ見てもホント美人ね。
そういえば、カレシくんとはどう?」

愛紗が、自分の前に座って食事をする琴羽をまじまじと見ながら言った。
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