罪か、それとも愛か
冬輝の温もりを覚えている体をゆっくりと起こした。

カーテンを開ける。
日の出前のうすら明るい冬の朝は静謐としていた。
夜の寒さを残した空気はキンと冷たい。

そんな静けさの中、ふと、水上家の門扉の前の人影に気付いた。

中を覗き込むような素振りを見せるその人物に見覚えがある。


琴羽は壁時計に目をやる。現在、朝六時。


ーーいくらなんでも、早くない?


今日は、金曜日。冬輝は他の日よりゆっくりでいい日だから、まだ寝ているだろう。朝の弱い夏姫も間違いなく寝ている。柊子は、今日は夜勤だと言っていた。今のうちに家事を済ませるために忙しいに違いない。

恐らくはあの訪問者がインターフォンを鳴らさなければ、気付くのは夏姫が学校に行く時。あと一時間以上は先になるだろう。


琴羽は、ため息をつきながら暖かい上着を羽織って外に出た。




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