罪か、それとも愛か

「ちょっとここで待ってて。呼んでくるから」

水上家の玄関ドアのロックは指紋認証だ。
琴羽は愛紗を玄関先に待たせると、自分の指をかざしてロックを解除し中に入る。



「おはよ、柊子さん」
「あら、琴羽ちゃんおはよう。早いじゃない。夏姫も冬輝もまだ寝てるよ」

案の定、柊子がキッチンで朝ごはんの準備をしていた。

「それがさ、愛紗ちゃんが冬輝に会いたいって外に来てるの」
「えっ!こんな早くに?いやだ、困るわ、家の中まだぐちゃぐちゃだし、私もまだパジャマだし、何より、冬輝まだ寝てるじゃない?」

柊子は困った様子で、眉をひそめた。

「たぶん、冬輝とちょっと話すれば満足して帰ると思うんだよね」
「そんな感じなの?じゃあ、冬輝を起こしましょう」
「私、起こしてくるよ。柊子さん、忙しいでしょ?」
「助かるわ!お願いね、琴羽ちゃん」


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