罪か、それとも愛か


「……はぁ。母さん、コーヒーある?」

そこへ、特大のため息をつきながら冬輝が戻ってきた。

「あらあら、モテる男は大変ね。今、淹れてあげるわ。今日は実習でしょう?さっさと朝ごはん食べてしまいなさいね」


からかうように柊子は笑って、忙しそうにキッチンに戻って行った。


「朝から悪かったな、琴羽」

「…愛紗ちゃん、だいぶ思い詰めてたみたい。
冬輝、大事にしてあげて」

「…これまで、宮崎のいいように流されてきたけど。
きちんと考えていかなくちゃいけない所に来てる」

冬輝の意味深なセリフは、愛紗との関係を清算することも示唆しているような気がした。

「…私のせい?私が冬輝に頼るから?」

冬輝は、愛紗のもの。
それはよく分かっている。

昨夜も冬輝にすがってしまった。
だがそれは愛紗を傷つける、罪なのだ。

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