罪か、それとも愛か
「いや、曖昧な態度を取っていた俺のせい。
琴羽が思い悩む必要はない。これは俺の問題。
琴羽は受験勉強に集中しろよ。来年は一緒に大学に通おう」


冬輝はそう言ってくれたけど。
琴羽はうつむきながら、「帰る」とだけ言って水上家を飛び出した。




人を傷つけて、悩ませて。
冬輝への特別な恋心があるわけでもない。
冬輝にとっては何も得るものはない行為を求める自分の弱さに、反吐がでそうだ。



ーー冬輝。私、前に進む。
もう、あなたに頼らない。
あなたを真剣に愛している愛紗ちゃんに失礼だ。
私はただ、あなたを利用している。それだけだもの……





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