ひとりぼっちの王子
それにしても、こんなに上手くいくとは……

九条が家に来たのは、予想外だったが逆に良かった。
はっきり姫が俺のモノだとわからせることができたから。

俺は鼻歌でも歌いそうな気分で、仕事に向かった。


仕事を終わらせ帰ると、空羅はすでに起きていて玄関の前に座って待っていた。

ドアを開けた俺に飛び付き、
「利玖!おかえりぃー」
と、俺の胸に顔を埋める。

「ちょ…姫、転ぶよ!(笑)
ただいま!ごめん、遅くなって!」

可愛い……可愛すぎる………!

「ねぇ、今日私が夕食作ったんだよ!」

「おっ!マジで!ありがとう!」

「一緒に食べよっ」
「あぁ!」



幸せだ!
これだ………!



俺は、これを待っていた━━━━━━
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