今夜はずっと、離してあげない。




「……え、え?」



私と、凛琉と、朝水くんと、プラス男子一名で、遊園地?

……って、あれ?
この組み合わせって……。



「……もしかして、これって俗に言う、だぶるでーと?」



その単語を呟いた瞬間、ぶふっ、とココアを飲んでいた凛琉が盛大に吹き出した。


えっ、と驚きながらも慌ててお手拭きを渡してあげる。



「だ、だぶ……っ、」

「そのつもりで私を誘ったんじゃないの?」



凛琉と、朝水くんと、私。

この3人のメンツが決定しているのなら、もっと前から凛琉と朝水くんは遊園地に行くことが決定していたことになる。



ただ、チケットか何かがあと2枚あったのか、苦肉の策でだぶるでーとを思いついたんじゃないかと思ったんだけど……。



「というか、凛琉っていつの間にあの朝水くんと仲良くなったの?前は恐れ多いって言ってた気がするんだけど……」


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