あやかしあやなし
『僕のところの子らも大人しかったから、気にはなってたんだよね。でも都の中がそんなことになってるのは気付かなかったなぁ』
「章親のところは、普通に物の怪がおるだろうしな」
むしろ物の怪狩りから逃げてきた物の怪とかがお邪魔してそうだ。章親の優しく綺麗な気は、力の弱い物の怪たちには救いだろう。
『でも惟道がいなくなってからは、少なくなっちゃったんだよ』
「それは姿を現していないだけだろ。章親も、そうそう物の怪に構っておれんだろうし」
章親は陰陽師としての仕事があるので、物の怪たちも気を遣ってちょっかいを出していないということか。
「で、まぁあんな雰囲気じゃ、まず都にはいないな、と思ってさぁ。でもおいらは術師でもないし、失せ物探しなんかできないし。章親だって会ったこともない烏天狗の居場所なんて探せないしさ。しょうがないから章親のお友達? の、お狐さんに手伝って貰って、稲荷山まで行ってきたのよ」
「稲荷山か。これまた懐かしい」
羽衣が言いつつ、まじまじと小丸を見た。
「おぬし、あそこに行けるようになったか」
「ううん。おいらだけじゃ、麓の赤狐たちと話すぐらいがせいぜいだよ。だから手伝って貰ったの。でもそっかぁ、おばちゃんに頼めば早かったな」
もっとも初めから稲荷山に行く予定であったわけではないので仕方ないのだが。
「でね、稲荷山の、格の高い狐に探して貰おうと思ったんだけど、やっぱり力の強い異種同士ってなかなか上手くいかなくてね。でも都の物の怪狩りに関しては、稲荷様たちも結構ご立腹で、何とか協力してくれたのね」
「見つかったのか?」
「ううん。やっぱりそこまではわかんない。でも普段は絶対行き来のない鞍馬山に繋ぎをつけてくれた」
「章親のところは、普通に物の怪がおるだろうしな」
むしろ物の怪狩りから逃げてきた物の怪とかがお邪魔してそうだ。章親の優しく綺麗な気は、力の弱い物の怪たちには救いだろう。
『でも惟道がいなくなってからは、少なくなっちゃったんだよ』
「それは姿を現していないだけだろ。章親も、そうそう物の怪に構っておれんだろうし」
章親は陰陽師としての仕事があるので、物の怪たちも気を遣ってちょっかいを出していないということか。
「で、まぁあんな雰囲気じゃ、まず都にはいないな、と思ってさぁ。でもおいらは術師でもないし、失せ物探しなんかできないし。章親だって会ったこともない烏天狗の居場所なんて探せないしさ。しょうがないから章親のお友達? の、お狐さんに手伝って貰って、稲荷山まで行ってきたのよ」
「稲荷山か。これまた懐かしい」
羽衣が言いつつ、まじまじと小丸を見た。
「おぬし、あそこに行けるようになったか」
「ううん。おいらだけじゃ、麓の赤狐たちと話すぐらいがせいぜいだよ。だから手伝って貰ったの。でもそっかぁ、おばちゃんに頼めば早かったな」
もっとも初めから稲荷山に行く予定であったわけではないので仕方ないのだが。
「でね、稲荷山の、格の高い狐に探して貰おうと思ったんだけど、やっぱり力の強い異種同士ってなかなか上手くいかなくてね。でも都の物の怪狩りに関しては、稲荷様たちも結構ご立腹で、何とか協力してくれたのね」
「見つかったのか?」
「ううん。やっぱりそこまではわかんない。でも普段は絶対行き来のない鞍馬山に繋ぎをつけてくれた」