あやかしあやなし
「ん? じゃあ実際物の怪を攻撃してたのは、この陰陽師ってこと?」
「よしっ。元凶がわかったということで、成敗してくれる!」
章親が言うが早いか、魔﨡が立ち上がり、錫杖を振りかぶった。
「ちょーっと待って! まだこの人からは何も聞いてないでしょっ」
「章親と同じ生業の者がこのようなことに手を貸すこと自体が、あってはならぬことじゃっ」
腰にすがり付く章親をそのままに、魔﨡は錫杖を、ぶん、と振った。しゃらん、と綺麗な音を立てた錫杖は、その音とは対照的に、無慈悲に青年の顔をぶっ叩いた。
「うがっ」
章親が腰に取りついていたので勢いが削がれたのか、魔﨡が珍しく手加減したのか(ないだろうが)、顔がへしゃげることなく目を覚ました青年が、鼻を押さえて飛び起きる。
「なな、何だ? ……うう、いたたた」
「ようやっとお目覚めか。おぬし、散々章親を困らせておいて昼寝とは、随分いいご身分じゃのぅ」
魔﨡が錫杖を肩に担いだ状態で腰に手を当て、青年を見下す。困っているのは物の怪たちであって、青年がそれほど章親を困らせたという事実はないし、なんなら今気を失っていたのも魔﨡のせいなのだが。
「なな、何のことか……」
「しらばっくれる気か。おぬしはこの鬼っ子を唆し、物の怪狩りを楽しんでいたのじゃろ」
「わ、私はそのようなこと……」
「よしっ。元凶がわかったということで、成敗してくれる!」
章親が言うが早いか、魔﨡が立ち上がり、錫杖を振りかぶった。
「ちょーっと待って! まだこの人からは何も聞いてないでしょっ」
「章親と同じ生業の者がこのようなことに手を貸すこと自体が、あってはならぬことじゃっ」
腰にすがり付く章親をそのままに、魔﨡は錫杖を、ぶん、と振った。しゃらん、と綺麗な音を立てた錫杖は、その音とは対照的に、無慈悲に青年の顔をぶっ叩いた。
「うがっ」
章親が腰に取りついていたので勢いが削がれたのか、魔﨡が珍しく手加減したのか(ないだろうが)、顔がへしゃげることなく目を覚ました青年が、鼻を押さえて飛び起きる。
「なな、何だ? ……うう、いたたた」
「ようやっとお目覚めか。おぬし、散々章親を困らせておいて昼寝とは、随分いいご身分じゃのぅ」
魔﨡が錫杖を肩に担いだ状態で腰に手を当て、青年を見下す。困っているのは物の怪たちであって、青年がそれほど章親を困らせたという事実はないし、なんなら今気を失っていたのも魔﨡のせいなのだが。
「なな、何のことか……」
「しらばっくれる気か。おぬしはこの鬼っ子を唆し、物の怪狩りを楽しんでいたのじゃろ」
「わ、私はそのようなこと……」