惚れたら最後。
SIDE 絆


流星と星奈に抱きつかれ、ご満悦の憂雅。

俺ははさすがだと思った。

とてもじゃないが『仕事』を終えてきた人間には見えない。



「琥珀おねえちゃん、このままじむしょの人たちにランドセルすがた見せに行きたい!」

「おっ、いいねぇ。自慢しちゃう?」

「フッ……ああ、行ってこい」



琥珀はご機嫌な双子たちに手を引かれ、マンション1階の事務所に向かうため部屋を出ていく。



「で、どうだった?」



琥珀たちが部屋から出たあと、憂雅に聞き出した。



「仰せのままに全てを終わらせたよ。
琥珀の過去に繋がる連中は全て排除した。……というか、どいつもこいつも勝手に野垂れ死んでた」



憂雅はポケットからタバコを取り出し慣れた手つきで火をつける。

子どもたちの前では隠しているが、実はかなりのヘビースモーカーだ。



「相川美花は風呂場で手首を切り自殺。
アパートで異臭騒ぎが起きてサツが駆けつけた時には酷い有様だったって話だ」

「ふぅん、ろくでもねえ奴は死に方までろくでもねえな」



俺は憂雅に仕事を依頼していた。

それは琥珀や子どもたちに繋がる人間が生きているかどうか調べて欲しいというものだった。
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