君をトリコにする方法
え、何してるの、ていうか試合は?


そんな疑問を考えているうちに瞬は私のすぐ近くまで来てしまう。


瞬がしゃがんだせいで目線が近くなるから、余計に脈拍が早くなる。



「お前何してんの。立てる?」


「た、立てるよっ。あと1分ほど待っていただければ……」



そう言うと瞬は「はあ……」と大きくため息をついた。



そ、そんなため息つかなくても……!



ちょっとショックを受けていると、瞬の手が私の背中と足に触れる。



「えっ」



びっくりしているうちに、そのままひょいっと持ち上げられた。



「きゃーっ!」



周りの女の子たちがアイドルを見たときみたいに叫ぶ。


正直私も同じように叫びたかったけど、それどころじゃなかった。



「しゅ、瞬っ、待って降ろして、大丈夫だから!」



私の言葉を無視して瞬はすたすたと歩いていく。


待ってよ、だってこれお姫様だっこじゃん!


今までこんなこと絶対しなかったのに!



「先生、こいつ保健室に連れて行ってきます」

「ああ、じゃあ頼むな」



先生はにこっと笑って、私に謎のグッドポーズをかましてきた。


も、もうだめだああ~……
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