君をトリコにする方法
「おはよう瞬っ、待たせてごめんね!」

「おはよ。今日も朝から元気だな」



そう言って笑う瞬は、いつもより雰囲気が柔らかい気がする。


もうすでに胸が高鳴り始めていると、優しく髪に触れられた。



「今日は髪の毛結んでんの。かわいい」


「えっ!?あ、これはママにも手伝ってもらって……あ、ありがとうっ」



ストレートに褒められることなんてほとんどなかったからすっごく恥ずかしい。


でもそれと同じくらい嬉しいよ~っ……


いつも結ばずおろしてるからと思って頑張ってみたけど、ヘアアレンジしてよかったなあ……


コテで巻いて、ポニーテールにしてあみあみ……って大変だったけど、その苦労が報われる。



「瞬も変わらずおしゃれでかっこいいね~、スタイルいいの羨ましいなあ」



モノトーンでまとめられていてスタイリッシュ。


そしてリネンシャツが爽やかで、ひとことで言うとかっこいい。



「ありがと」



褒めると余裕の笑みで返されてぐっとくる。


こ、こいつ褒められ慣れてやがるな……!



「また変な顔してる」

「なっ、瞬がかっこよすぎて腹立ってるんです!」

「それはどーも」

「そういうとこ!そういうとこだよ!」

「はいはいわかったから。早く行くぞ」



会話をさらりと流すと、当たり前のように手を差し出してくる。


それではっと思い出した。


そうだ、これはデートなんだった……!
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