君をトリコにする方法
「わー!すごい!大きい!」



水族館に着くとすごくテンションが上がった。


この水族館は半年くらい前にできた、ここらへんじゃ話題の場所。


ずっとずっと行ってみたかったから、楽しみで足が早くなる。



「おい、走んなよ」

「走ってないよ、早歩きだもん!」



つないだ手を早く行こうよと引っ張ると、呆れた顔をしながらもついてきてくれた。


綺麗なお姉さんがいる受付でチケットを買って中に入る。


まだできたばかりだからか、人はとても多くてにぎやかだ。


それになにより、水槽も魚も照明も全部綺麗で見とれてしまう。



「わああ、魚いっぱいだね~」

「さすが話題の水族館だな」



ふわふわと空を飛ぶみたいに泳ぐ魚。


見たことのある種類もいるけど、ほとんど名前はわからない。


壁には水槽にいる魚の説明が書かれていて読みながら歩いた。




しばらくそうしていると、『ふれあいコーナー』と書かれている看板が目に入る。



「ねえ瞬!ふれあい体験だって!行ってみようよ!」

「いいけどお前、ナマコとか触れんの?」

「わかんない!だからこそ行きたいの!」



そう言うと瞬は「はいはい」と頷きながら、一緒にふれあいコーナーに向かってくれる。
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