君に決めた💖-――音楽🎶楽団-――
花咲くいろは、桜サクサク。君が為、春のに出でて、若菜つむ 我が衣手に、雪に振りつつ。春はとても綺麗な花が咲くから、それを見ないと勿体ない、そんな感じの百人一首だと思う。しのぶれと 色に出でにけり わが恋(こひ)は ものや思ふと 人の問ふまで。心に秘めてきたけれど、顔や表情に出てしまっていたようだ。私の恋は、「恋の想いごとでもしているのですか?」と、人に尋ねられるほどになって。此の三つの百人一首が、今の季節や心情にピッタリだと思っている。
春には、七草粥を頂く事になり、炊き方を覚えなくては、ならない。セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ほとけのざ スズナ スズシロを入れると、塩味で炊くようだけれど、一度作ってみたら、炊き方を間違えて、変な御粥になってしまった。だけど、不味いとは誰も言わなかった筈だ。
『―――貴女・・・両親の育て方が良いのね・・・どうりて・・・誠人が惚れる訳だわ―――。』
川中家の両親は、川中真紀と言う名前になり、とても喜んでいる。子供も欲しいし、ママ友も欲しい。あれから、友達も結婚した人がいるし、子供がお腹にいる事が分かった人がおり、とても幸せそう。そう言った幸せが、今の時代、無くなってしまっているんじゃないか、そう思われている。
子供を虐待したり、無視したり、放置したり、話を聞いてあげられなかったり、そう言った家庭が増えて来てしまっている。だから、自分達はそうならないように、ちゃんとコミュニケーションを大事にしようかと、そう思っている。折角、結婚して愛し合い、子供までいるのに、そんなの幸せじゃない。真紀ははっきりと言ってやると、両親は吃驚してしまった。今の時代、未だに、男性が愛人を作ったり、女性が浮気しているとか、そう言った物語が多く、そんなの世代遅れだ―――。
『―――私達は・・・愛人なんか・・・作らないわ・・・作ったら・・・今迄・・・積み上げていったものが・・・崩れてしまうからである・・・とある作品で・・・そう言っている事がある。』
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