君に決めた💖-――音楽🎶楽団-――
―――それから、夕刻―――
真紀と誠人は手を繋いで歩いていた。この日、食事もしなければならないし、先程の女性は『いつか・・・私の恋人を・・・返してもらうわよ・・・』とメールをして来た。彼女は訝しんでいた。
何故、私のケータイのメルアドを知っているのか？―――川中誠人に聞くしかない。誠人と出会ってから、彼女は一度だけ、セックスをしてしまった。それが、羨ましいのか、吉田由佳は泣いた。
彼女も余程、彼にぞっこんだったようで、こっちとしては、此処にいては困る存在でもあった。
出会った頃から、川中誠人は彼女に無理矢理ではなかったが、責任とってもらう事になっていた。
別れる訳には行かない。別れるというのは、もう二度と会えないような、永遠の別れであったり、引っ越してしまい、会いづらくなってしまうものだ。真紀はとても美人でもあり、小さい頃から、モテてはいたようだが、自覚がなかった。冗談で『―――私・・・可愛いのに・・・』と言った。
自覚しているのか、していないのか、答えを求めよ―――。どっちでもある、そう答えだとした。
『―――貴方・・・吉田由佳と・・・付き合っていたの？』
アラビアン料理店で食事をしながら、彼女は真面目に話を聞く事にした。彼女は『―――貴方・・・最初、会った時、香水の匂いがしたのよ？本当に・・・体目的じゃないよね―――？』と問う。
『―――お前・・・それ・・・結婚して欲しいと・・・言っているように聞こえる・・・俺と・・・セックスして・・・後悔はなかったのか？女性だろう？普通は嫌がる筈だ・・・違うか？』
『―――そうだけど・・・相手が貴方だったから・・・良かったのかもしれない。』
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表紙・目次

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