ハツコイぽっちゃり物語
キッチンにいるお母さん達、ソファでくつろいでるお父さん達が「なんだ?」と顔を覗かすけど、それをお姉ちゃんがおどけたように笑って逸らした。
「え、なに、どういうこと!?千桜彼氏いんの!?」
身を乗り出して小声で話すお姉ちゃんは時折チラっと私の隣を見るけど、そんなのには目もくれない私はお姉ちゃんから視線を逸らしている。
「あ、そ〜なの。千桜彼氏できたんだ。おめでとう千桜」
「あ、ありがとう……」
「で、誰なの」
キラキラな目をしたお姉ちゃん。
もー……恋ちゃんのばか。
こーなるから言わなかったのに。
隣を軽く睨むとその質問に答えない私の代わりに恋ちゃんが答えた。
「先輩だよ」
「うそ、マジで」
「ね、千桜」