ハツコイぽっちゃり物語

当然首を傾げてくるお姉ちゃんに打ち明ける。私とお姉ちゃんだけの秘密という条件で。
笑顔を向けた彼女はとても嬉しそうだ。


先輩と私の関係が上手くいってないわけじゃない。喧嘩してこうなったわけじゃないから。
でも結局こうなってしまったのはやっぱり私のせい。



「――……そっかぁ。なるほどねぇ。恋愛って難しいよね。わかる」



仰け反ったお姉ちゃんは懐かしむように天井(くう)を見た。
そして一つひとつ思い出を摘み取るように語り出す。



「私、好きな人とか恋愛とかイマイチ分からなくてさ。相手に合わせるみたいに付き合ってた時期があったのね。ただ周りも恋愛してるし興味はあったからその内ちゃんとした“恋愛”が出来るんじゃないかって……」



でも長続きはしなかったんだよね、と笑いながら語るお姉ちゃんを見て『知ってるよ』と心の中で呟くけど、そんな気持ちだったとは知らなかった。


いつだって家に帰ると部屋にはお姉ちゃんと“カレシ”がいたのを覚えてる。


相手は結構派手な人ばかりだったのが印象的。だって怖かったもん。当時の私小学生だよ。

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