パトリツィア・ホテル
「一体、いつから? どっちから告ったの!?」


私は思わず、矢継ぎ早に質問した。


「遠足の日の帰り道……彼の方から」

「本当に!?」

「うん。『今日一緒に過ごして、楽しかった。実は初めて見た時から朱理ちゃんのことが気になってて。付き合って欲しい』って」


そう言って頬をほのかに染める朱理はいつもとは違いおしとやかに見えて。


「そっか。良かったじゃん……朱理が幸せそうで、私も嬉しい」

「うん……ありがと」

そう言ってはにかむ彼女はとっても可愛らしく思えて。

告った絹川くんは見る目あるなって思った。




「パーティー用のドレスはやっぱり、白よね。白で清楚に攻めるのが、あんたには一番合ってるわ」


朱理はとても楽しげに、みるみる私を変身させてくれて。

今まで全くいじっていなかった髪もふんわりとカールするようにパーマがけしてお洒落なポニーテールに結んで……私は見事に変身した。



出来上がった私を見て、朱理は腕を組んで溜息を吐いた。


「全く、ちょっといじるだけで本当に、憎らしいほどに美人ね」


鏡に映る私は目を丸くしていた。


「すごい。こんなに変わるんだ……」


それは以前、デートの時の自分よりもさらに一層清楚で美人で。

まるで、売れっ子のモデルみたい……自分だとは思えないほどだった。
< 102 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop