パトリツィア・ホテル
「これでもう、大成功間違いなしね。『パトリツィア・ランドの新アトラクション、発案者は超絶美少女』って、ニュースにも新聞にも載りそう。そうなったら話題性も抜群、『Story Maker』は大繁盛、あんたは有名人。全く、羨ましいったら」


朱理は腰に手を当てて溜息を吐いた。

でも、こんなに皮肉をたれているように見えても、彼女はやっぱり私を助けてくれて……

そんな彼女の優しさが、私の心に染み入った。


「ねぇ、朱理」

「何?」


朱理は腰に手を当てたまま、こちらを見た。

私は照れくさくて……だから、目を瞑って、簡単に一言で言うことにした。


「ううん。ありがとね! 朱理も絹川くんと、本当におめでとう!」


そう言ってにっこりと笑うと、朱理も照れくさそうに目を細めた。


「そりゃあ私も、あんたに負けないくらい、幸せになってやるわ! 何しろ、あんなにイケメンで可愛い彼氏をつかまえたんだから」


そう言って胸を張る彼女を見て……

やっぱり朱理は昔から変わらない。

豪快で面白くて、優しくて。

もし私が有名人になって……お互いに幸せになっても、これからもずっと親友だよね。

照れくさくて言葉にはできなかったけれど、そんなことをしっかりと再確認することができたんだ。
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