パトリツィア・ホテル
「じゃあ、おいでよ! でもね、ゆうちゃん、すっごく可愛いから……うちのお母さんに、食べられちゃうかも!」
「えっ、食べられる? 咲ちゃんのお母さんって、そんなにおっかないの?」
「そりゃあね、もう。ガッツリ、肉食系だから」
「えぇ、マジか」
新宮くんはちょっと不安そうな表情になって。そんな彼を見て、私は思わず吹き出した。
「まぁ、手土産に霜降りの松阪牛でも持って行けば、大丈夫よ。新宮くんよりは美味しいだろうし」
「何だ、そりゃ。というか、松阪牛を食べたいのは咲ちゃんの方だろ。あんなに食いしん坊だし」
新宮くんは思い出したように、クスッと笑った。
「あー、何、思い出してんのよ。って言うか、あの悪意に満ちた写真は何なのよ!?」
「俺は知らないって。カメラマンの采配だし」
「そのカメラマン、ゆうちゃんが指図して動かしてたんだ。絶対にそうだ!」
そんなことを言って戯れ合う私達は、どこの誰から見ても仲の良いカップルで。
イケメン御曹司と付き合っている私を周囲は憧れと羨望の眼差しで見ていたのだけれど、私達にとってはいつもと変わらぬ日常なのだった。
「えっ、食べられる? 咲ちゃんのお母さんって、そんなにおっかないの?」
「そりゃあね、もう。ガッツリ、肉食系だから」
「えぇ、マジか」
新宮くんはちょっと不安そうな表情になって。そんな彼を見て、私は思わず吹き出した。
「まぁ、手土産に霜降りの松阪牛でも持って行けば、大丈夫よ。新宮くんよりは美味しいだろうし」
「何だ、そりゃ。というか、松阪牛を食べたいのは咲ちゃんの方だろ。あんなに食いしん坊だし」
新宮くんは思い出したように、クスッと笑った。
「あー、何、思い出してんのよ。って言うか、あの悪意に満ちた写真は何なのよ!?」
「俺は知らないって。カメラマンの采配だし」
「そのカメラマン、ゆうちゃんが指図して動かしてたんだ。絶対にそうだ!」
そんなことを言って戯れ合う私達は、どこの誰から見ても仲の良いカップルで。
イケメン御曹司と付き合っている私を周囲は憧れと羨望の眼差しで見ていたのだけれど、私達にとってはいつもと変わらぬ日常なのだった。