パトリツィア・ホテル
*
「いやあ、今日はすごかったなぁ。咲ちゃん、ものすごい有名人で。みんなの注目の的だったじゃん」
放課後。私の家への道を歩く新宮くんは何かを思い出したようにプッと吹き出して。
私はそんな彼を見て、眉をひそめた。
「注目の的って……何だか、奇異な者を見る眼差しに見えたんだけど」
「いいじゃん。それを注目の的って言うんだって」
「って言うか、お昼休みなんて、私が近付いただけで食べ物を隠されたんだけど」
「そりゃあ、咲ちゃんはガッツリ肉食系だから見境なく食べられると思ったんだろうな。この手土産も、気をつけないと」
新宮くんは悪戯っぽく笑って、手に提げた最高級の松阪牛を見た。
「なっ……私、そんなに食い意地張ってないもん!」
「え、本当に? じゃあ、この肉、食べないの?」
「それもやだ! 食べる! だって、そんなに高級なお肉、一生食べられないもん」
「ほうら、やっぱり肉食系じゃん」
新宮くんが私をおちょくって、私が真っ赤になって否定する。
そんないつもの戯れ合いをしているうちに、私達は私のいつもの見慣れた、所謂『庶民の家』に着いたのだった。
「いやあ、今日はすごかったなぁ。咲ちゃん、ものすごい有名人で。みんなの注目の的だったじゃん」
放課後。私の家への道を歩く新宮くんは何かを思い出したようにプッと吹き出して。
私はそんな彼を見て、眉をひそめた。
「注目の的って……何だか、奇異な者を見る眼差しに見えたんだけど」
「いいじゃん。それを注目の的って言うんだって」
「って言うか、お昼休みなんて、私が近付いただけで食べ物を隠されたんだけど」
「そりゃあ、咲ちゃんはガッツリ肉食系だから見境なく食べられると思ったんだろうな。この手土産も、気をつけないと」
新宮くんは悪戯っぽく笑って、手に提げた最高級の松阪牛を見た。
「なっ……私、そんなに食い意地張ってないもん!」
「え、本当に? じゃあ、この肉、食べないの?」
「それもやだ! 食べる! だって、そんなに高級なお肉、一生食べられないもん」
「ほうら、やっぱり肉食系じゃん」
新宮くんが私をおちょくって、私が真っ赤になって否定する。
そんないつもの戯れ合いをしているうちに、私達は私のいつもの見慣れた、所謂『庶民の家』に着いたのだった。