パトリツィア・ホテル
そんな私達を見て、お母さんはクスッと笑った。
「あなた達、ほーんとうに仲がいいわね」
「いや、そんな……」
「そうなんです、お母さん」
私達の声は重なって……お母さんは声を上げて笑った。
「まぁ、二人のお話は食事中にゆっくりと聞かせてもらうってことで。冷めないうちに、いただきましょう」
「ええ……」
この二人にどうも調子を狂わされる私だけれど、この豪華な食事を前にして空腹には抗えなくて。
二人と一緒に、手を合わせた。
「「「いただきます」」」
家族での食事……それはきっと、新宮くんにとって、特別なもので。
我が家のこの温かな食卓が、彼の心に残ってくれたらいいな……なんて、私は思ったのだった。
*
「……へぇ、子供の時にあなた達、一緒に迷子になっていたのね」
「はい、そうなんです。その時から咲さん、とってもしっかりしていて頼もしくて。僕、ずっとその時のことが忘れられなかったんです」
「まぁ、この娘、しっかりしてるだなんて見かけ倒しよ。もう、おっちょこちょいで頼りないのなんのって」
お母さんの質問攻めに新宮くんはそつなく答えていて。
私は反論する気も起こらず、ひたすらに食卓のステーキに集中していた。
それに、ステーキ、本当に美味しかったし……。
「あなた達、ほーんとうに仲がいいわね」
「いや、そんな……」
「そうなんです、お母さん」
私達の声は重なって……お母さんは声を上げて笑った。
「まぁ、二人のお話は食事中にゆっくりと聞かせてもらうってことで。冷めないうちに、いただきましょう」
「ええ……」
この二人にどうも調子を狂わされる私だけれど、この豪華な食事を前にして空腹には抗えなくて。
二人と一緒に、手を合わせた。
「「「いただきます」」」
家族での食事……それはきっと、新宮くんにとって、特別なもので。
我が家のこの温かな食卓が、彼の心に残ってくれたらいいな……なんて、私は思ったのだった。
*
「……へぇ、子供の時にあなた達、一緒に迷子になっていたのね」
「はい、そうなんです。その時から咲さん、とってもしっかりしていて頼もしくて。僕、ずっとその時のことが忘れられなかったんです」
「まぁ、この娘、しっかりしてるだなんて見かけ倒しよ。もう、おっちょこちょいで頼りないのなんのって」
お母さんの質問攻めに新宮くんはそつなく答えていて。
私は反論する気も起こらず、ひたすらに食卓のステーキに集中していた。
それに、ステーキ、本当に美味しかったし……。