パトリツィア・ホテル
| 第九章 夏
私達の創った『Story Maker』は、パトリツィア・ランドのアトラクションの中でも空前の大ヒットとなった。
新聞やニュースでも取り上げられて、その人気はランドの中でも一位、二位を争うほどで……
これをごく一般の女子高生が発案したなんて信じられない、という声が、世間でも数多く上がるほどだった。
そして、その発案者の私はというと……
「うぅ……期末テスト、もう明後日なのに三角関数が全く分からない。ちょっと、ゆうちゃん。助けてよぉ〜」
自分の部屋に呼んだパトリツィアの御曹司、新宮 勇人に、必死で数学の教えを乞うていたのだった。
「何回言ったら分かるんだよ。いい? sinっていうのは……」
彼は苦笑いしながらも教えてくれる。
彼のそんな顔もカッコいいな……と思って見とれてしまって。
これではどうも、彼の説明も頭の中をさーっと通り抜けてしまう。
「どう? 分かった?」
「うーん、分かったような分からないような……」
「それでは……これだけ熱弁を振るった俺としては、ツラいなぁ」
そんな私に、彼も呆れ顔だ。
「兎に角、私は数学は本当に苦手なのよ。中間テストも赤点だったし。ゆうちゃんはどうして、全科目そんなにできるのよ。やっぱ、頭のつくりが違うの?」
私は半ば、ヤケ気味に尋ねた。
私が数学が全く分からない……というのと彼がカッコよすぎる、というのは関係ないはずだ、多分。
私達の創った『Story Maker』は、パトリツィア・ランドのアトラクションの中でも空前の大ヒットとなった。
新聞やニュースでも取り上げられて、その人気はランドの中でも一位、二位を争うほどで……
これをごく一般の女子高生が発案したなんて信じられない、という声が、世間でも数多く上がるほどだった。
そして、その発案者の私はというと……
「うぅ……期末テスト、もう明後日なのに三角関数が全く分からない。ちょっと、ゆうちゃん。助けてよぉ〜」
自分の部屋に呼んだパトリツィアの御曹司、新宮 勇人に、必死で数学の教えを乞うていたのだった。
「何回言ったら分かるんだよ。いい? sinっていうのは……」
彼は苦笑いしながらも教えてくれる。
彼のそんな顔もカッコいいな……と思って見とれてしまって。
これではどうも、彼の説明も頭の中をさーっと通り抜けてしまう。
「どう? 分かった?」
「うーん、分かったような分からないような……」
「それでは……これだけ熱弁を振るった俺としては、ツラいなぁ」
そんな私に、彼も呆れ顔だ。
「兎に角、私は数学は本当に苦手なのよ。中間テストも赤点だったし。ゆうちゃんはどうして、全科目そんなにできるのよ。やっぱ、頭のつくりが違うの?」
私は半ば、ヤケ気味に尋ねた。
私が数学が全く分からない……というのと彼がカッコよすぎる、というのは関係ないはずだ、多分。