パトリツィア・ホテル
妖精の森コースを出て。
私達は完成した物語を手にした。
「ちょっと、これ……こっぱずかしくない?」
『Story Maker』を出たその瞬間に現実へ引き戻された私は、自分達が主人公のそのお話を見て、体の奥がむずむずと痒くなった。
しっかりと、キスの写真も撮られて載せられてるし……あの瞬間を見てたのは、あのウサちゃんだけだと思ってたのに。
しかし、当の新宮くんはあっけらかんとしていた。
「いいじゃん。付き合った日の記念……絶対に忘れないだろ?」
「そりゃ、そうだけど……」
その時……
「え、付き合った日って……あんた達、ついに!?」
一体どこから現れたのか、目を丸くした朱理が白い歯を見せて割り込んできた。
「というか……二人って、今日まで付き合ってなかったの? 僕はその方がびっくりなんだけど」
絹川くんもそれに便乗した。
「そりゃあね。咲は初心だから……って、え!? あんた達、アトラクションの中でキスまで!?」
その瞬間……クラスメイト達の視線が私達に集まって、私は慌てて右手で朱理の口を塞いだ。
「しっ……声が大きい! あまり広まるとヤバいし……あんたも知ってるでしょ?」
「なぁにを、今更。もうすでに、広まりまくってるわよ」
朱理は肩をすくめて苦笑いした。
私達は完成した物語を手にした。
「ちょっと、これ……こっぱずかしくない?」
『Story Maker』を出たその瞬間に現実へ引き戻された私は、自分達が主人公のそのお話を見て、体の奥がむずむずと痒くなった。
しっかりと、キスの写真も撮られて載せられてるし……あの瞬間を見てたのは、あのウサちゃんだけだと思ってたのに。
しかし、当の新宮くんはあっけらかんとしていた。
「いいじゃん。付き合った日の記念……絶対に忘れないだろ?」
「そりゃ、そうだけど……」
その時……
「え、付き合った日って……あんた達、ついに!?」
一体どこから現れたのか、目を丸くした朱理が白い歯を見せて割り込んできた。
「というか……二人って、今日まで付き合ってなかったの? 僕はその方がびっくりなんだけど」
絹川くんもそれに便乗した。
「そりゃあね。咲は初心だから……って、え!? あんた達、アトラクションの中でキスまで!?」
その瞬間……クラスメイト達の視線が私達に集まって、私は慌てて右手で朱理の口を塞いだ。
「しっ……声が大きい! あまり広まるとヤバいし……あんたも知ってるでしょ?」
「なぁにを、今更。もうすでに、広まりまくってるわよ」
朱理は肩をすくめて苦笑いした。