パトリツィア・ホテル
| 第七章 ホテル・パーティー

いつもと変わらない朝。

だけれども、私の胸はドキドキと緊張していた。


(夢じゃ……ないよね。昨日のこと……)


そう……私は昨日、パトリツィア・ランドでの遠足で、クラスメイトの御曹司、新宮くんと付き合うことになった。

でも、庶民の私が……?

ちょっと、信じられなかった。


だけれども……机の脇に、アルバム類と一緒に大切に並べた三冊の本を見た。

そこには、昨日、彼と一緒に入ったアトラクション『Story Maker』での体験が、物語としてしっかりと形になっていて。

そして、最後に選んだコース……『妖精の森』コースの物語では、フィナーレに『Congratulation!』の文字と共に、唇を重ねる私と新宮くんの写真がしっかりと載っていて。

朝っぱらから、私の顔はかぁーっと熱くなって、思わずその本を閉じた。


「素敵すぎる夢だけど……夢じゃないんだ」


私の胸はワクワクと高鳴って。

もしかすると、これから毎日……私はこの物語を開いてしまうかも。

そんなことを思うと途端に恥ずかしくて堪まらなくなって。


(キャーーー!)


ベッドから起き上がったばかりなのに、私は思わず、寝転びながら枕にしがみついてしまった。
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