カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~

「……というか、兄貴。今日は総務部はどうしたんだ? さすがに平日に大宮まで乗り込んでくるとは思わなかったよ。そっちは星野さんの穴埋めがまだ補充されていないから、兄貴は抜けられないはずだろう?」

「承認業務はすべて部長に、残りはパートスタッフがカバーしている」

斗真は眉を寄せる。

「パートさんにカバーさせるって、おいおい……。さすがに職務怠慢じゃないか?」

「だから速やかに戻らなければならない。菜々花さんを連れて」


ーーそれは数時間前のこと。

俺が出勤すると、パートさんたちがいつにも増して早い時間に集まっていた。
すでに身支度も終えたようでオフィス内にわらわらと集まり、騒いでいる。

さすがに早すぎてパート勤務の規則に抵触すると判断し、「おはようございます、ちょっといいですか」と苦言を申し入れるために輪の中に入った。

すると、彼女たちは「来た来た課長!」「大変よ!」と俺を取り込み、中心にいた佐藤さんの元へと押し込んでいく。
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