政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~
 その後はとくに言葉を交わすことなく料理を堪能し、竹山は「少しお休みください」と言い、俺に横になるよう促した。

 寝なくても平気だが、有無を言わさぬ物言いに言う通りにすると、急に睡魔に襲われる。疲れが溜まっていたようだ。

 竹山はパソコンを開き、仕事を始めた。

「時間になったら声をかけますので、少し寝てください。奥様に早くお伝えするためにも、今後の仕事を巻きでいくのでしょうから」

「本当、俺の秘書は優秀だ。言わなくてもわかってくれるんだから」

「当然です」

 涼しい顔で言って、カタカタとキーを叩く竹山にクスリと笑いながら瞼を閉じる。

 未来に早く会いたい。一日でも早く日本に帰りたい。そのためにも今は少しでも身体を休めよう。

 すぐに俺は深い眠りに落ちた。
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