政略夫婦の授かり初夜~冷徹御曹司は妻を過保護に愛で倒す~
「えぇ。いにしえの時代、ネックレスをプレゼントすることは、相手の無事や幸せを願う、お守りのような意味が込められていたようです。現代では相手に贈るネックレスは、絆を深めたい、永遠に繋がっていたいという意味が込められた幸せのアイテムとされています。また、ジュエリーを贈る行為には、相手を独占、束縛したいという深層心理があるそうですよ」

「そう、なのか」

 意味を聞き、なんとも言えぬ気持ちになる。

 少なからず当たっている。俺は未来と絆を深めたい、一生一緒にいたいと思っているし、彼女を独占したい気持ちもあるから。

 しかしそんな意味があるとは知らなかった。もしかして未来も知っているのだろうか。

「なぁ、それは一般常識なのか?」

 気になり聞けば、竹山は小さく首を振った。

「知らない方はご存知ないかと。私は仕事柄、様々な一般常識を身につけた際に学んだことでしたので。……奥様も知らないといいですね。あからさまなプレゼントに引かれたら大変ですし」

「不吉なことを言うな」

 実際に未来がネックレスを贈る意味を理解していて、それで引かれたらどれほどショックか。
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