同期の御曹司様は浮気がお嫌い
「綺麗な人だね。優磨くんととってもお似合い」
「波瑠」
「やっぱり優磨くんは元カノのレベルも高いんだね」
「波瑠!」
強く名を呼ばれて優磨くんの顔を見た。
「元カノじゃないって!」
「でも部屋に入ったことあるんだよね」
あの部屋に女性は入れたことないって嘘をついたほどの関係なんだ。
「あるよ。泊ったこともある」
「そうなんだ……」
それは聞きたくなかった。やっぱりそんな関係の女性なんだ。あの人と寝ていたベッドに私は毎晩寝ている……。
「波瑠、妬いてる?」
「え?」
「あいつが俺の元カノかもって嫉妬してる?」
「あの……」
嫉妬? このモヤモヤした気持ちは嫉妬なの?
「俺に女がいたら嫌? 波瑠はどう思ってる?」
「私は……優磨くんの恋愛の邪魔しちゃいけないから……元カノやこれからの彼女さんに悪いから早く出て行く……」
きっとさっきの元カノはいい気がしてないと思う。これ以上優磨くんの女性関係を知りたくない。傷つきたくない。
優磨くんが近づいて優しく私を抱きしめた。昨夜のことを思い出して緊張したけれど、もう抵抗しようとは思わなかった。
「まだ俺の気持ちに気づかないの?」
耳元でそう問いかけるから「不安になる」と素直に打ち明けた。
「もしもこの先優磨くんの気持ちが離れちゃったら、私今度こそ立ち直れない。だったら最初からお互い適度な距離でいた方がいいよ……」
「でも俺は嫌だよ」
強く抱きしめてくる。今までにないほど体が密着する。
「波瑠が好きだ。離れたりしない」
優磨くんが私の髪にキスをする。
「ずっと好きだったよ。初めて会った時からずっと」
「嘘だ……だって全然そんな態度じゃなかった」