同期の御曹司様は浮気がお嫌い

「俺がどれだけ待ったと思ってんの? 4年だよ? 4年間も波瑠だけが好きだった。今やっと腕の中にいるのに、手放すなんてできないよ」

髪に、こめかみに、耳に、キスの雨が降ってくる。

「ん……」

くすぐったくて体に力が入らない。バッグを地面に落としてしまった。優磨くんに抱きしめられていてよかった。足の感覚がなくて今にも倒れそうだ。思わず優磨くんの服をぎゅっと握ってしまう。

「波瑠だけを大事にする。絶対に離れないし裏切らない」

ああもう……こんなに大きい気持ちをぶつけられたら受け止めきれない……。

「自信がないの……優磨くんに相応しくない……可愛くないし、貧乏だし、取り柄もないし……」

美人の元カノには敵わない。そばにいると優磨くんに恥ずかしい思いをさせてしまう。

「波瑠は可愛いよ。笑顔も泣き顔も、照れた顔も全部が可愛い」

恥ずかしくてまた優磨くんの胸に顔を隠す。

「お金なんて気にしない。波瑠がいれば他には何もいらない」

顔を上げられない。今優磨くんの顔を見たらきっと泣いてしまう。

「優磨くん……本当に違うの?」

「え?」

「今の女の人、本当に元カノじゃないの?」

顔を伏せたまま、疑問だけを優磨くんにぶつける。

「あれは彼女でも元カノでも何でもないよ。まず女として見てない。俺の姉だからね」

「え?」

思わず顔を上げてしまう。目の前に真剣な表情の優磨くんの顔がある。

「俺の姉の、城藤美麗」

お姉さん? 元カノじゃなくて?

「姉……」

「そう。俺の姉さん。だから泉さんに迎えに来てもらったの。波瑠の勘違いだよ。ピアスは姉さんが無理矢理泊まりに来た時に無くしたって言ってたやつ」

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