副社長が私を抱く理由~愛と殺意の先に~

「あの…私、ヒールが高いものは履けません…」
「え? なんで? 」

「…背が高くて…そんなの履くと、注目されてしまうので…」
「別にいいじゃん。人がどう見たって。昨日の靴じゃ、服に合わないじゃん。このヒールの方が似合うんだからさっ」

 ニコっと笑う宇宙。

 仕方ないなぁ…。

 涼花は妥協して、ヒールを履くことにした。


「いいねぇ~。バッチリじゃん」

 かかとの高いヒールを履くと、いつもより背が高くなった涼花だが、宇宙と歩く分にはそれほど高く見えなかった。






 オフィスビルの前に来ると、涼花は立ち止まった。

「あの…副社長は、先に行って下さい」
「なんで? 」

「一緒に行くと…騒がれますから…」
「何言ってんの、そんな事気にする事ないじゃん。偶然一緒になる事だって、あるんだし」

 ギュッと、涼花の手を引いて宇宙は歩き出した。


 ちょっと待って! 
 と、言いたい涼花だが、背の高い宇宙にどんどん引っ張られてしまい。

 結局一緒に出勤してしまった。



 オフィスフロアに来ると。
 通り行く社員が涼花に注目して振り向いてい行く…。

「あれ? 北里さん、今日は雰囲気違うね」
「なんか明るい」
「足が綺麗で羨ましい」
「スタイルいいのね」

「なんかモデルさんみたい」


 羨む声が聞こえてきて、涼花は恥ずかしくなった。





 そのまま社長室に来た涼花。


「おはようございます」

 いつものように入ってきた涼花。

 空斗はもう出勤してきていた。


「おはよう北里さん」

 デスクに座る涼花を見て、空斗は昨日とは雰囲気が違う事に気づいた。

 服装のせいなのか?
 
 そう思った空斗。




 
「北里さん、これ副社長に届けてきてくれるか? 」
「畏まりました」


 書類を受け取り、涼花は副社長室へ向かった。

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