エチュード〜さよなら、青い鳥〜
初音はタクシーを降りると、疲労感で重い体を引きずるようにして、マンションへと帰ってきた。玄関のドアを開けると、涼の靴が丁寧に揃えて置いてある。
「ただいま。涼、帰ってるの?」
「…おかえり、初音」
涼は、神妙な面持ちでベッドに腰掛けていた。なんだか様子がおかしい。
「どうしたの?」
「…初音。俺、会社辞める」
「え?」
いきなりの発言に、初音は驚いて手にしていたバッグを落としてしまう。
「夢をやっぱり諦めたくないから。中途半端な気持ちでこのまま今の仕事を続けることは、もう出来ない」
思い詰めた様子の涼。
きっとずっと悩んでいたのだろう。
「わかった。元はといえば、お父さんがなかば強引に引き抜いたんだもの、ごめんね。
アリオンに戻るんでしょ?」
「いや、アリオンには戻らない。どこまでやれるかは分からないが、俺は丹下の力なしで自分の力を試したいと思ってる」
初音を見る目が、やけに遠くを見ている。
初音は何故か、身震いがした。この次に来る言葉が怖い。
「ただいま。涼、帰ってるの?」
「…おかえり、初音」
涼は、神妙な面持ちでベッドに腰掛けていた。なんだか様子がおかしい。
「どうしたの?」
「…初音。俺、会社辞める」
「え?」
いきなりの発言に、初音は驚いて手にしていたバッグを落としてしまう。
「夢をやっぱり諦めたくないから。中途半端な気持ちでこのまま今の仕事を続けることは、もう出来ない」
思い詰めた様子の涼。
きっとずっと悩んでいたのだろう。
「わかった。元はといえば、お父さんがなかば強引に引き抜いたんだもの、ごめんね。
アリオンに戻るんでしょ?」
「いや、アリオンには戻らない。どこまでやれるかは分からないが、俺は丹下の力なしで自分の力を試したいと思ってる」
初音を見る目が、やけに遠くを見ている。
初音は何故か、身震いがした。この次に来る言葉が怖い。