エチュード〜さよなら、青い鳥〜
「え?ちょっとヘンリー、私には無理よ、マーシャと一緒の舞台なんて!
そもそも、私にピアニストの才能はないと、あなたが言ったのよ?」
「そうだったね。でも大丈夫。上手くなくても、マーシャならカバーできる。
仕事に私事を持ち込むのはこれが最初で最後。二人とも、頼むよ」
尻込むクラウゼ教授に、初音は小さく笑った。
「私、聴きたいわ。マーシャとクラウゼ教授のピアノ、ヘンリー・クラウスの指揮。最高の音楽になりそうで、ワクワクする」
「うーん」
クラウゼ教授は、悩む様子。
「その日本語訛りの声は、ハツネ・ヨツジかい?先日のコンクールでの、君のプロコ3番を聴いたよ!素晴らしかった。若い頃の勢いのあるマーシャを思い出したよ。ただなぁ、あの時のオーケストラがイマイチだった。君のピアノの魅力を半減させていたね。
そうだ、君も日本で一緒にやろう!僕のオケなら君の腕前を最高に引き出せる。僕と一緒に最高のプロコ3番を奏でよう!」
音楽の神ヘンリー・クラウスと、ピアノの神マーシャ・アルジェリーナ。その組み合わせでさえ奇跡的だというのに。自分にまで演奏の機会が回ってきて初音もたじろぐ。
「…ハインリヒ、何かあったね?悪い病気でも見つかったかい?」
クラウゼ教授との会話、それに初音との会話を聞いていたマーシャが淡々と尋ねた。
そもそも、私にピアニストの才能はないと、あなたが言ったのよ?」
「そうだったね。でも大丈夫。上手くなくても、マーシャならカバーできる。
仕事に私事を持ち込むのはこれが最初で最後。二人とも、頼むよ」
尻込むクラウゼ教授に、初音は小さく笑った。
「私、聴きたいわ。マーシャとクラウゼ教授のピアノ、ヘンリー・クラウスの指揮。最高の音楽になりそうで、ワクワクする」
「うーん」
クラウゼ教授は、悩む様子。
「その日本語訛りの声は、ハツネ・ヨツジかい?先日のコンクールでの、君のプロコ3番を聴いたよ!素晴らしかった。若い頃の勢いのあるマーシャを思い出したよ。ただなぁ、あの時のオーケストラがイマイチだった。君のピアノの魅力を半減させていたね。
そうだ、君も日本で一緒にやろう!僕のオケなら君の腕前を最高に引き出せる。僕と一緒に最高のプロコ3番を奏でよう!」
音楽の神ヘンリー・クラウスと、ピアノの神マーシャ・アルジェリーナ。その組み合わせでさえ奇跡的だというのに。自分にまで演奏の機会が回ってきて初音もたじろぐ。
「…ハインリヒ、何かあったね?悪い病気でも見つかったかい?」
クラウゼ教授との会話、それに初音との会話を聞いていたマーシャが淡々と尋ねた。