【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
財布の中身は紙幣や免許証、クレジットカードにキャッシュカードまで全て抜き取れられていた。
鑑識によると誰かと争ったような形跡がなく、もしかしたら別の場所で殺された後、遺体発見現場まで移動させられた可能性があると指摘した。
特にめぼしい遺留品も出てこなかったため、科捜研で詳しく被害者の着ていた衣類などを鑑定してもらっている最中だ。
そこから何か指紋や皮膚片などが出れば、手がかりになるのだけど。
俺は科捜研からの連絡を待つ間、他に誰か目撃者がいないかを調べることにした。
「はい。川畑です」
「あ、川畑くん?今から科捜研に来れる?ちょっと手がかりになるか分からないけど、いくつか証拠見つかったよ」
「本当ですか?すぐに行きます」
「ええ。待ってるわ」
俺はすぐに科捜研へと向かった。
俺が科捜研に着いた時には、すでに源さんも科捜研に来ていた。