はじめての恋。




後日、

恋を成就したと報告を受けた。




カッコいい!から始まった恋が、こんなに人を幸せにするのを間近で見られて私まで幸せになった気がした。




『咲良ちゃんおめでとう』

「今度、会ってね」

『うん、会いたい』



と、

話しているのも束の間。




早くも現実にしてくれた。

咲良ちゃんと、彼氏になりたての海(かい)くん。







海くんの横にいる咲良ちゃんは、完全に乙女だった。



見ていて、勝手にキュンキュンしていた。

お似合いだな。







「はじめまして〜海です」

『凛です』



男慣れしてない私はそれだけでも緊張してしまい、何も出来なかった。


でも、

周りは海くんの友達で男だらけだった。




咲良ちゃんは海くんに夢中だし…正直、逃げ出したくて仕方なかった。




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