癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
ロエルは、ちょうど良い速さで馬を歩かせた。

馬上で、ソフィアの身体とロエルの身体が密着している。ソフィアは馬に乗ったのも初めてで、自分がいる高さと、ロエルの胸にドキドキしていた。ソフィアの心臓の音がうるさかったのか、ロエルが、

「怖くないか?」

と、聞いてきた。

「この高さは初めてなので、少し怖いです。」

と言うと、ロエルは、

「大丈夫。絶対に離さないから。」

と、言った。

今の状態の事を言っているのに、ソフィアはなんだがこそばゆくなり、胸の鼓動が益々早くなった。

ああ、早く馬から降りたい。このままじゃ心臓が壊れてしまう…。

そう思っていると、馬を預かってくれるところに着いた。

ロエルは先にするりと馬から降り、ソフィアの腰を持つと、

「肩に掴まって」

と言ってから、今度はソフィアが驚かないようゆっくりと抱き、そっと降ろしてくれた。
ソフィアも今度は驚かずに済んだ。
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