癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
馬番に馬を預けると、ロエルはソフィアの手を取り歩き出した。ソフィアほ手を繋がれたことに驚き、

「ロッ、ロエル様、私ならもう大丈夫です!一人で歩けます!」

と言うと、

「市場は人が多いから、はぐれるといけない。それと、様はいらない。バレると困る。」

「あっ、そうですよね。今日はロエルと呼ばせていただきます。」

「ソフィア、こっちだ。」

と言って、ソフィアを案内した。

市場の入口に着くと、あっという間に人が多くなり、呼び声や掛け声があっちこっちで飛び交っていた。

所狭しと露店が並んでおり、野菜に果物、肉に魚、花や陶器、服に帽子などありとあらゆる物が並んでいた。
そして、いい香りも。
パンやケーキ、香ばしい肉の焼ける匂い。

露店の先には、机と椅子が並んでおり、買った物を食べられる場所もあった。

ソフィアは、

「すごい!こんな賑やかな場所初めてだわ!ねぇ、ロエル、あのお店を見たいわ!あっ!こっちのお店も!」

と、ソフィアは目をキラキラさせ、子供のように大はしゃぎした。その様子にロエルも自然と笑みがこぼれた。
ロエルは、

「いいよ。全部見よう。」

と、優しい眼差しで答えた。
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