癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
そして、次の瞬間、先程のロエルと同じように、熱風の渦がソフィアの身体を包み込んだ。ソフィアはとても長い時間に感じたが、ほんの一瞬の出来事だった。

熱風が消え去ると、ロエルも、ソフィアから一歩離れた。

「どう?乾いてるか?」

「ええ!乾いてる!すごいわ!」

ソフィアは腕の部分を触り、確かめながら答えた。

「でも…。」

「ん?どうした?」

「髪がまだ…。」

「ああ、そうだった。」

ロエルはそう言うと、自分の頭に手を置くとまた熱風が起こり、わしゃわしゃと掻き出した。すると、あっという間にロエルの髪が乾いた。

「ソフィアの美しい髪にはこうするわけにはいかないな。」

ロエルはそう言うと、またソフィアの側にきて、

「もう一度、向こうを向いて。」

「分かったわ。」

そう言うと、ソフィアはまた素直に後ろを向いた。

「髪を傷めてはいけないから、触れてもいいかな?」

後ろからロエルが囁く。

「ええ。」

そう言うと、ロエルは優しくソフィアの長い金色の髪に触れ、そっと持ち上げた。ソフィアの耳と首筋がほんのりピンク色になっていた。ロエルは自分の手がソフィアの肌に触れないように注意を払った。ロエルはあまりに清純で美しいソフィアに触れてはいけないような感覚になっていた。
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