癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
「そのことでしたら、今も騎士団とニック様が中心となり、お祖父さまの行方を捜しておられます。」

「私も一緒に捜したいんです。このままここでじっとしているのは…。」

「癒しの力を持つ者は、国の条例で、保護対象になっています。お城の中で過ごされることは気になさらないでください。それに…。」

「それに?」

「それに、ソフィア様がお見えになられてから、ロエル様がびっくりするほどお変わりになられたんです。」

「ロエル様が?」

「はい。ロエル様はお小さい時から物凄い魔力を持っておられたので。感情のままに力を使うと、この国、いや、この4国など一瞬で消し去ってしまうくらいの力がおありで。それで、魔力と感情のコントロールする力を付けるために、親元を離れ小さい頃から西の魔女のところで修業をされて。17才で城に戻って来られた時にはすっかり、笑わなくなっており、4国最強の魔力を持つ冷酷無慈悲のロズウェル王なんて、噂まで出るようになってしまわれて。」

「ちょっと、ごめんなさいっ!ロエル様はロズウェル王なの?」

ソフィアは混乱している様子でアルバートに尋ねた。

「そうでございます。ロエルは愛称でございます。」
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