癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
「……??」

ソフィアは一瞬驚き過ぎて、声にならなかった。

「ロエル様はロズウェル王…。ということは、私は今まで王様と一緒にいたの??」

「ソフィア様は、今はロエル様のご友人でございます。身分などお気になさらずに、今まで通りロエル様と接してください。」

「そんなことを言われても…。」

「ロエル様もソフィア様が普通に接してくださることをお望みです。それに、ロエル様は本当に笑うことも増え、城内が明るくなりました。ソフィア様のおかげです。」

「そんな…。」

ソフィアが戸惑っていると、アンがロエルの元から戻ってきた。

「遅くなりました。アルバート様、申し訳ありませんでした。」

アンがそう言うと、

「いえいえ、ソフィア様と楽しくお話しさせていただいていたところです。では、私はこれで。」

そう言うと、アルバートは部屋を出て行った。
扉が閉まり、ソフィアはアルバートが出て行ったのを見届けてから、

「ねぇアン、ロエル様の用事は何だったの?」

と、アンに聞いた。

「こちらをお預かりして参りました。」

そう言うと、アンは丁寧に箱を開け、ソフィアの前に差し出した。

「これ…昼間の…。」

差し出されたのは、昼間ロエルがソフィアの為に購入した、バラの髪飾りだった。

アンはにっこりしてから、そっと蓋を閉めると、ドレッサーの方へ向かい、

「こちらにお入れしておきますね。」

と言って、ドレッサーの引き出しに、箱ごと入れた。
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