癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
次の日の朝。

いつも通りの朝を迎え、アンはテキパキと朝の用意をしながら、

「ロエル様は1日公務で不在ですので、今日は私が朝のお散歩にお供いたしますね。」

「そっ、そうなのね。」

昨日の事を思い出すと、どういう態度でロエル様と会えばいいのかと思いあぐねていたので、ソフィア正直ホッとしていた。

「あれ、ソフィア様、私ではご不満ですか?」

アンがソフィアをからかうように言った。

「そっ、そんなことないわっ!」

「ムキになってお可愛らしい。」

「もうっ!!」

年もほぼ変わらないのに、時々アンは、ソフィアに対してお姉さんぶることがあった。

「さ、朝食の用意が出来ましたよ。頂いたら朝のお散歩に参りましょう!」

心なしか、アンが張り切っているように感じた。それもそのはず、アンはバーンズ医師からソフィアのリハビリに付き合うよう指名されていたのに、ここのところずっとロエルにその役を奪われていたからだ。

食事が終わると、ソフィアはアンと共に、朝の散歩の出掛けた。
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