癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~


「俺が1番だ!」

「いや、俺だ!」

「この仕事を持ってきたのは俺だ!俺が1番だ!」

と、3人がもめ始めた。ソフィアはその隙に森の入口の方へと走り出した。

「待て!」

「こら!」

ソフィアは必死で走った。男達も追ってくる。ソフィアは呼吸の仕方も忘れるほど、必死で走った。しかし、男達はどんどん距離を詰めてくる。

ガッ  ドタッ

とうとうソフィアは木の根っこに躓き、転んでしまった。

「手間…かけさせ…やがって!」

男達も息切れ切れに文句を言う。ソフィアは座ったまま男達の方を向き、

「やめて…助けて…」

息切れ切れに懇願する。その時、ソフィアの脳裏に浮かんだのはロエルだった。

ロエル…助けて!

そして次の瞬間、3人同時にソフィアに飛びかかってきた。

ソフィアは恐ろしさのあまりギュッと目を瞑った。
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