癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
次の瞬間、ソフィアの全身を温かい空気が包み込んだ。

あれ?

ソフィアがゆっくり目を開けると、ロエルの肩越しに扉が見えた。吹き飛ばされた人達がいそいそと部屋の外に出て行くのが見えた。そして、最後にアンがウインクをしてから、そっと扉を閉めた。

あれ?私、ロエル様に抱きしめられてるの?なぜ?混乱しながらもソフィアは、小さな声でロエルに疑問を投げかけた。

「あ、あの怒ってますよね?」

「ああ、怒ってる。」

「ですよね…。」


「はぁ…。俺がどれだけ心配してたか分かってるのか?」

「えっ?」

「もう少し遅かったらウォルター家に殴り込みに行くところだったんだぞ!」

「ごめんなさいっ。反省してます。」

「頼むから一人で抱え込まないで俺を頼ってくれ。」

ロエルの切なそうに話す声にソフィアはドキッとした。

「はい…。」

ソフィアは怒られているのに抱きしめられていて、優しく話すロエルに、何かこそばゆい感覚を抱いた。
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