癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
次の日の夕方。

今日は朝からずっとソフィアは気が気ではなかった。薬と手紙が見つからないか心配になり、一日中部屋から出ることはなかった。
夜が近づいてくる。ソフィアの護衛に来ていたニックも、寝床に帰る時間だ。扉を開け、ニックが部屋に入ってきた。

「ソフィア、また明日。」

「え?ええ、また…。」

ソフィアのぎこちなさにさすがのニックも気づいた。

「どうかしたか?」

「ううん、何でもないわ。また明日。」

「何かあれば必ず言えよ。」

「分かってるわ。」

ニックはソフィアの返事を聞くと、安心して部屋を出た。



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